〔参考文献〕
フレデリック・ショパン全仕事
資料種別 図書
著者 小坂裕子 著
出版者 アルテスパブリッシング
出版年 2010.5
資料形態 紙
ページ数・大きさ等 310p ; 21cm
NDC 762.349
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010886824
〔本書よりPP18 - 19〕
Op. 2
モーツァルトのオペラ《ドン・ジョバンニ》の二重唱〈ラ・チ・ダレム・マーノ〉による変奏曲
変ロ長調 4分の2拍子
1827年 作曲 (17歳)
1830年 出版 (20歳)
Chopin Op. 2
エミール・ギレリス
https://youtu.be/_8gB2DNL8W0?feature=shared
本曲の解説生成を
お願い致します。
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Mr.Claude
おはようございます、浅田さん!
ショパンの作品2番「モーツァルトのオペラ《ドン・ジョバンニ》の二重唱〈ラ・チ・ダレム・マーノ〉による変奏曲」について解説いたします。
**作品概要**
この作品は、ショパンが17歳という若さで作曲した初期の重要な作品で、モーツァルトの歌劇『ドン・ジョバンニ』第1幕の有名な二重唱「ラ・チ・ダレム・マーノ」(「手をとりあって」の意)を主題とした変奏曲です。
**歴史的背景**
1827年に作曲され、1830年に出版されたこの作品は、ショパンの公式作品番号付きの楽曲としては最も初期のものの一つです。当時のヨーロッパでは、有名なオペラのアリアや重唱を主題とした変奏曲が非常に人気を博しており、ショパンもこの流行に乗って作曲したと考えられます。
**楽曲の特徴**
原曲は、ドン・ジョバンニが農娘ツェルリーナを誘惑する場面の甘美な二重唱で、変ロ長調の優雅で親しみやすい旋律を持っています。ショパンは這の美しい主題を基に、5つの変奏を展開し、それぞれに異なる技巧と表現を盛り込んでいます。
主題提示の後、各変奏では装飾音型、分散和音、オクターブの技法などを駆使し、既にショパン特有の抒情性と華麗な装飾が随所に現れています。特に、後の「練習曲」や「バラード」につながる詩的な表現力の萌芽を見ることができます。
**演奏上の意義**
この作品は、ショパンの初期の作風を知る上で重要な資料であり、同時に彼の後の傑作群への橋渡しとしての役割も果たしています。技術的にも音楽的にも、若きショパンの才能と将来性を示す記念碑的な作品といえるでしょう。
ギレリスの演奏は、この楽曲の持つ古典的な優雅さと、ショパンらしい詩情を見事に表現した名演として知られています。
👩💼ありがとうございます。
Mr.Claude
モーツァルトのちょっとおどけた曲がこのように華麗になってしまう。かなり 技巧的に難しい曲で17歳のショパンが この曲を作曲し 演奏できたということはやはり天才中の天才っていうことがこの時点で証明できてると思いました。
(ASADA Misuzu)